学則
KIUはアメリカの大学の教育制度を踏襲した、合理的な評価システムを導入しています。
取得単位による学年区分
区分
必要単位数
1回生
0~25単位
2回生
26~57単位
3回生
58~91単位
4回生
92単位以上
単位登録条件
通常、学生は1学期間(10 週間)に12 単位まで履修することができる。ただし累積GPA(成績の平均点)が2.00 未満の学生は、通常の1 学期間において10単位を超える履修はできない。1 学期間に13 単位〜15 単位の履修を希望する学生は、学務部長(Academic Dean)の許可が必要となる。ただし申請が許可されるのは既に30 単位以上取得し、さらに累積GPA が3.00 以上の学生に限られる。1 学期間に16 単位から18 単位までの履修を希望する学生は、学務部長(Academic Dean)の許可が必要となる。ただし申請が許可されるのは、 既に30 単位以上取得し、さらに累積GPA が3.50 以上の学生に限られる。
単位数
単位数(Credit Hours)とは、その科目の授業時間数を表す基本単位である。通常1 単位時間は、1 学期間に15 時限の授業を履修することを意味する(1 時限= 50 分)。また、学生は1単位時間について2 単位時間の自習が要求される。
成績評定
評定
%
A+
98 - 100
A
93 - 97
A-
90 - 92
B+
87 - 89
B
83 - 86
B-
80 - 82
C+
77 - 79
C
73 - 76
C-
70 - 72
D+
67 - 69
D
63 - 66
D-
60 - 62
F
0 - 59
I
インコンプリート(成績保留)
WD
履修取り下げ
P
パス(認定)
-
インコンプリートとは、成績「I」のついた科目の評価が保留されたことを意味する。単位数や評定は、成績が確定するまで保留される。成績決定後、インコンプリートは抹消され、単位が成績に加算される。また、成績はGPA 計算に加えられる(後記「インコンプリート」の項を参照)。
-
学期開始より7 週間までの期間にWD の手続きを完了した場合、成績は「WD」と記録される。WD のついた科目の単位や評定点は取得された単位数に含まれず、GPA の計算にも含まれない(後記「登録変更」の項目を参照)。
-
科目によっては、成績「P」がつけられる場合がある。成績「P」のついた科目の単位や成績は、GPA の計算に含まれない。しかし、卒業条件を満たす単位数には含まれる。
-
成績評定は、担当教員のみに権限がある。しかし、課題もしくは最終成績で適正な評価を受けなかったと考える学生で、担当学科の学部長との会合で問題が解決されなかった場合には、学務部長(Academic Dean)に申し出ることも可能である。
成績変更
一旦、成績が提出された後は、提出された書類の間違いがない限りは変更されない。
成績表低平均値
GPA(Grade Point Average)は、成績の平均値を意味する。これは、各科目の評定値にその科目の単位数を掛けた数の履修全科目分を合計し、その数を履修した全科目の単位数合計で割って得られる数である。GPA は、履修を完了したA・B・C・D・F で評定された科目に対しての評定値を基に計算される。
GPA には、下記に挙げる「Semester GPA」 と「Cumulative GPA」 がある。
-
学期の成績評定平均値
Semester GPA とは、学期ごとの成績平均点を示す。
-
全学期の成績評定平均値
Cumulative GPA とは、KIUで履修した全科目の、入学以後の全学期にわたる成績の平均点を示す。
インコンプリート
「I」で示される成績、インコンプリート(Incompletes)は、学生からの申し出に基づく場合などに担当教員の判断で出される。インコンプリートとは、学生が授業内で十分な努力が認められながらも、考慮されるべき事情によりその科目で定められている単位取得条件のいずれかの点を満たすことができなかった場合に与えられる評定である。学期末から5 週間以内までにインコンプリートを提出しなかった場合、担当教員は評定「F」に変更して報告する。
定められた期限までに取り下げられなかったインコンプリートは担当教員と協議の上で、学籍課長により評定「F」に変更される。
EFL / JFL のインコンプリートは、次のレベルに進む場合、ドロップ・アド期間に確定される。
再履修
学生は、履修して単位が取得できなかった科目についても、単位を取得できた科目についても再履修することができる。ただし、その場合には再履修で得た成績が総履修単位数や累積GPA の計算に含まれる。卒業条件を満たすためには、累積GPA が2.00 以上でなくてはならない。従って再履修は以前に履修した科目の成績を向上させ、その結果、累積GPA を向上させることができる。必修となる一般教養科目では評定「D」以上、専門科目では評定「C」以上の成績を取る必要がある。学生は卒業までにこの条件を満たさなければならない。可能な範囲で、学生は成績の悪い科目はなるべく早い時期に再履修することが望ましい。
単位履修制限・停学
単位履修制限(Probation)
下記の規定に該当する学生は、単位履修制限を受ける。
-
累積GPA(成績の総平均点)が、2.00未満の場合
-
GPAに関係なく、1学期間に「F」を6単位以上取った場合
単位履修制限に該当した学生は、科目登録の際に登録単位数の制限を受け、10 単位以下の履修しか許可されない。登録した科目を確実に取得するためには、履修単位を絞って少ない科目を集中的に学習することが望ましい。
停学(Suspension)
下記の規定に該当する学生は、停学処分を受けることがある。
-
単位取得制限を受けた学期終了時に、下表の条件を満たさない場合は停学処分を受ける。
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履修単位数:24 - 45 最低累積GPA条件:1.8以上
-
履修単位数:46 - 64 最低累積GPA条件:1.9以上
-
履修単位数:65以上 最低累積GPA条件:2.0以上
-
-
GPAに関係なく、6単位以上の「F」を取った学期が2学期続いた場合。
大学から停学処分を受けている学生は、学習継続を希望する場合処分取り消しを求めて、学長に訴えることができる。 その許可の有無に関わらず、停学は1 学期間に限定される。しかし、引き続き3 回上記基準以下の成績の場合は、停学期間は1 年以上となる。
復学(Reinstatement)
1 年間もしくは、それ以上の期間にわたり停学処分を受けた学生は、学長に停学の取り消しの請願が許されている。復学した学生は、復学直後の学期の成績の平均点(学期GPA)が2.0 以上であれば、累積GPAが上記条件に達していなくても、学業を続けることができる。
単位特別認定制度
KIUでは、基礎レベルの科目に限り、大学レベルの知識を既に得ている学生には試験を通して単位を認定する制度を設けている。この制度によって認められた単位は、通常の授業で取った単位と同等に扱われる。そのほか、TOEFL、CLEP、CEEB の点数も受け入れている。 またKIUは、独自の単位特別認定試験を語学と数学の科目について提供している。他の科目については、学生の申請に基づいて試験の実施を要求することができる。 試験は、次の条件を満たしたときに実施される。
試験実施の条件
-
学務部長(Academic Dean)と、判断をするのに適当な教授の同意を得ること。
-
その科目の成績を上げるためや、以前に取った「F」評定をなくすために試験を受けることはできない。
-
試験を受けることができるのは一度限りである。
-
その科目と同じ分野でより上級レベルの科目を既に修了している場合は、その科目の試験を受けることができない。
-
試験は、京都インターナショナルユニバーシティーで開講されている科目についてのみ受けることができる。また、その際には授業料の半額に相当する受験料を納めなければならない。
-
オーバーエンロールメント、単位認定、通信教育、単位特別認定制度で得た単位は、卒業条件を満たすための単位として32 単位以上は認められない。ただし学生は個々の状況に応じてこの条件を緩和するよう学務部長に申請することができる。
単位互換
KIUで行われている科目と同等の科目は、その成績が「C」以上の場合に限り、ほかの認定大学から本大学へその単位を移すことが可能である。その場合、その取得単位のみ移すことが可能であり、その科目の成績または評定の移行は認められない。
登録変更
登録科目変更・追加
学期開始日から授業日数にして最初の7 日間は、登録抹消(Drop)や追加登録(Add)をすることができる。この期間に登録抹消をした科目は、成績表に「WD」は記載されない。追加登録は希望する科目が定員に達しておらず、しかも学生の登録単位数が新しい科目を加えることにより登録単位制限の上限に達しない場合限り許可される(「単位登録条件」の項を参照)。その際には「Change of Registration Form」を提出する必要がある。もし担当教員が不在の場合は、学務部長(Academic Dean) と相談をしなければならない。
履修取り消し
学期開始から授業日数にして最初の8 日以後は、下記の条件により登録した科目を取り消すことができる。
8 日目から6 週目まで
どのような理由でも、登録した科目を取り消すことができる。この場合、成績表には「WD」が記載される。また所定の登録変更届の手続きを行わなければならない。
7 週目から8 週目まで
この期間では、学業以外の考慮されるべき証明可能な理由のある場合、登録した科目を取り消すことができる。
9 週目から学期の最後まで
この期間にはいかなる理由であっても、登録した科目を取り消すことはできない。この期間には、学生にその科目の成績が与えられる。インコンプリートの方針が適用されれば、評定「I」が与えられる。
自動的履修取消制度
中間成績発表において「F」を取得した学生はその履修科目の登録を自動的に取り消される。履修継続を希望する学生は担当教員の承認を受けることを条件に継続することができる。
休学
病気や経済的事情など止むを得ない理由で、1学期の授業期間内で7週間を越えて就学できない場合は、所定の「休学願」(病気休学の場合は、診断書を添える)を教務部に提出しなければならない。この場合履修取消についての規定が適用される。
尚、休学期間が満了し、次学期も引き続き休学を希望する場合は、改めて休学願いを提出しなければならない。休学の場合は所定の在籍料を納入しなければならない。休学者が復学する場合は、所定の学納金納入が必要である。休学期間については、連続して2年を超えることはできない。休学期間の満了にともない復学を希望する時は、再入学手続きをしなければならない。
退学
退学を希望する場合は「退学願」に保護者連署の上、学生証を添えて教務部に提出しなければならない。提出の際、学生部で退学理由を聞いた上で受理する。学生が科目登録を行った後に、正式に退学・休学の手続きを行った場合は、その時期により次のような事務処理が行われる。
-
ドロップ・アド期間内の場合
その学期に登録されたすべての科目は、ドロップされたものとして処理する。 -
ドロップ・アド期間を過ぎて期末試験期間開始までの場合
その学期に登録されたすべての科目は、「WD」として処理する。 -
期末試験期間開始以後の場合
その学期に登録されたすべての科目は、「WD」扱いとしない
授業料の払戻
学期の始業日から6週間前までに学生が事務局へ正式な退学届を提出した場合、授業料は返還される。6週間を過ぎた届出の場合、その学期の授業料の返還はされない。また、授業料以外の諸経費は返還されない。前払いされた授業料のみが返還の対象となる。金融機関の送金手数料に加えて、国内の返還手続きは5,000円、海外への返還手続きは10,000円の事務手数料がかかる。年払いで納入された学費は、経過学期分を学期払の金額で精算し直して返還される。
休講・休校
学会出席や病気など担当教員の都合により休講となる場合は、掲示により連絡する。また始業時刻から30 分以上経過しても担当教員が出講せず、掲示などによる連絡がない場合は休講とする。休講となった授業の補講については、掲示により日時を連絡する。
気象警報に伴う休講
午前7時に京都府山城中部に警報が発令されている場合、全クラス休講とする。
-
山城中部以外の居住地もしくは通学経路における警報発令や交通機関の運休などにより、通学が著しく困難となった場合は無理に登学せず、該当授業の担当教員にその旨をメールで連絡すること。出欠の取扱いについて配慮する。
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午前7時前に家を出なければならない場合は、随時、警報情報を確認して行動すること。
【気象庁の気象警報】 http://www.jma.go.jp/jp/warn/333_table.html
交通ストライキ時の休校
交通ストライキが予想される時点で、授業の取り扱いについて掲示連絡をする。
その他
学納金未納
科目登録をした学生が、その学期内に学納金を納入しなかった場合、正式の科目登録をしたとはみなされない。従って成績表および成績証明書など公式文書の発行は、学納金が納入されるまで一切行わない。ただし登録している全科目の成績はすべて記録される。
インディペンデント・スタディー
例外的措置として、学務部長(Academic Dean) の許可の下で個別指導体制で科目を受講することができる場合がある。該当科目が通常の科目スケジュールでは開講されない学期において、その学期末に卒業条件を満たすためにその科目の単位取得が必要な場合、インデペンデント・コース開講の理由となる。